創堂スタッフブログ「ワンログ」

動画の効果的な長さとは?

2020.11.17

  • 映像制作・動画編集

視聴回数を稼ぐアルゴリズムを徹底解説

近年、様々なアーンドメディア(ブログやSNSの総称)の登場により動画制作は私たちにとって大変身近なものになりました。
スマートフォンやパソコンがあれば、いつでもどこでも撮影が可能となり
無料の編集アプリなどを使って、誰でも簡単に動画が制作できる時代です。

しかし、アーンドメディアが増加し、動画の投稿が簡単になった分だけインターネット上には無数の動画が溢れ返り、
その投稿された動画の多くは視聴回数を稼げないまま、どんどんメディアの底へ埋もれてきます。

では、視聴回数を増やすためにはどのようなことをすればいいのでしょうか。

今回は、視聴回数を増やす方法や視聴維持率を稼ぐためのポイントについて詳しく解説していきます!

視聴回数と視聴維持率の違いを把握する

まず、動画制作をする上で重要な「視聴回数」と「視聴維持率」の違いを正しく理解しておきましょう。

・視聴回数
視聴回数とは、動画が視聴された回数のことを指し、別名再生回数とも呼ばれます。

・視聴維持率
視聴維持率とは、実際に動画が再生された時間を指し、別名総再生時間とも呼ばれます。
尚、アーンドメディアのアルゴリズムでは、視聴回数よりも視聴維持率の方が重要視される傾向にあり、
この視聴維持率をどこまで伸ばせるかが動画制作の要とされています。

視聴回数を増やすためにするべき4つのこと

では、実際に視聴回数を増やすために何をすればいいのか、4つの項目に分けて詳しく紹介します。

1.検索者のニーズに合ったタイトルをつける
自分が作った動画をカテゴライズしたときに、検索者がどのようなタイトルでそれを検索するのかを考えましょう。

まず、アーンドメディアの仕組みとして、おすすめの動画や注目動画として上位に表示されるためには、
再生回数が多い、または短期間で多く視聴される(バズる)という条件があります。
なので、知名度のない人間が作った動画が急にメディアの上位に表示される可能性はまずないといっていいでしょう。
では、動画を視聴してもらうにはどうすればいいのか。
それは、ユーザーに検索してもらって、自分の動画までたどり着いてもらうという方法しかありません。
そのためには検索者のニーズを把握する必要があります。
自分と同じような動画を投稿している人の動画タイトルや
ネットで検索したときにどのようなサジェスト(キーワードの横に検索候補として表示されるワード)が出てくるのかなども参考にしてください。

その上で、タイトルは簡潔に分かりやすくし
尚且つサジェストを適切に盛り込こみ、検索してもらいやすいものになるよう心がけましょう。

2.ディスクリプションは分かりやすくまとめる

ディスクリプションとは、記事の内容を簡潔にまとめた文章のことです。
検索者がキーワードを入力して検索をかけると、アーンドメディア上にはたくさんの動画が表示されます。
そのときディスクリプションに動画の内容がまとめてあれば、
検索者は動画を1つ1つ見て回る必要がなくなり、見たい動画をすぐに見つけられます。

自分の動画を見てもらうためにも、動画を視聴することでどんな情報が得られるのかを簡潔に分かりやすく書きましょう。

3.サムネイルを工夫してクリック率を稼ぐ

サムネイルとは縮小見本を意味し、記事や動画の内容を一目で分かるようにするための小さな画像のことです。
インターネットで買い物をするときやWeb記事を読む際に、サムネイルに釣られてついつい開いてしまったという経験はないでしょうか。

そのときあなたが興味を持ってクリックしたサムネイルは、一体どのようなものでしたか?
きっと見る側の興味を引くような画像だったのではないかと思います。
サムネイルは人間でいうところの顔、ファーストインプレッションを決める重要な要素です。
ここで興味を持ってもらえないことには、動画の再生には到底至りません。

では、一体どのようなサムネイルを作ればいいのか 効果的なサムネイルの作り方を以下にまとめました。

3-1.インパクトのある画像を使う

YouTubeなどでは、動画内から自動で3つの画像を抜き出してくれる機能があります。
しかし、視聴回数やクリック率を上げたいなら、自動機能に任せるのではなく、自分でしっかり考えることが大切です。
その証拠に、人気YouTuberのサムネイルは90%以上がカスタムサムネイルである、というデータもあります。

では、彼らはどのような画像をサムネイルとして使用しているのでしょうか。
それはずばりインパクトのある画像です。
具体的に説明すると、表情のアップや、動画の内容が一目で分かるような写真です。

知名度が高い人の動画であれば、動画の内容によって投稿者がどんな感情を得たのか、ということが気になります。
また、レシピ動画であれば、その動画を見ることで何が作れるのか、
どんなすごいものができるのか、ということ(完成形)が知りたい情報だと思います。
なので、分かりやすくインパクトのある画像を使うことが重要です。

要は、検索者に「この動画には、あなたのニーズを満たす価値があります」と思わせるということです。
サムネイルはただの小さな画像ではなく、動画視聴回数を上げるための最重要項目なのです。

3-2.短く内容を伝えるキャッチコピーを作る

サムネイルに使う画像が決まったら、次は動画の内容を端的に伝えるキャッチコピーを作りましょう。
サムネイルに入れる文章は、大体10文字以内にすると読みやすいといわれています。
動画の内容を10文字以内に要約するのは難しいと思いますが、
企業のキャッチコピーや週刊誌の見出しなどを参考にして考えてみましょう。

ただし、内容を細かく説明することが必ずしも正解とは限りません。
美容商材のPR動画の場合は「うるっ」「ぷるっ」「つやっ」など、擬音を文字にするのも効果的です。
また、食品のPR動画であれば「サクッ」「パリッ」「じゅわっ」など、
効果音を有効に活用すると、商品イメージを短い文章で伝えられます。

詳しい説明は動画の中でするとして、サムネイルには「つかみ」の文章を入れるよう心がけてください。

3-3.文字の大きさと装飾を工夫する

文字の大きさや装飾を工夫することも、インパクトのある画像を使うことと同等の意味があります。
文字は読みやすい大きさで、できるだけ動画の内容が伝わるようにするといいでしょう。
具体的にどの程度のサイズがいいかというと、文字がサムネイルいっぱいに表示されるくらいが目安です。

サムネイルのサイズはアーンドメディアごとに異なりますので、そのメディアごとに文字のサイズを変える必要があります。

次に、文字の装飾についてですが、サムネイルに表示させる場合は、
袋文字(フチがある文字)にすると読みやすくなるのでおすすめです。
また、文字を装飾したくない場合は、背景色を工夫して文字を目立たせるようにするといいでしょう。

4.字幕をつけて他言語にも対応させる

とにかく動画の視聴回数を上げたいなら、字幕をつけるのも1つの手段です。
字幕をつけることで他言語での検索にもヒットするので、それだけで視聴される確率が高まります。

世界へ情報を発信していきたい人や、グローバルに活動している企業は、
動画に字幕をつけて様々な人に見てもらえるようにしましょう。
尚、YouTube上には自動翻訳機能もありますが、音声認識が完璧ではないため、自分で字幕を編集するのがいいでしょう。

視聴維持率を稼ぐためのポイント

視聴回数を増やすコツが分かったところで
次は、視聴維持率を稼ぐ2つのポイントについて紹介します。

1.「結論から話す」を心がける

視聴維持率とは、先述した通り実際に動画が再生された時間のことを指します。
そして、この視聴維持率の高さをアーンドメディアのアルゴリズムは重要視しています。
この視聴支持率を維持または下げないようにするためには、どのような工夫をすればいいのか。
それはとても簡単で「結論を先に話す」ということを心がけるだけです。
もちろん動画の内容によっては、この方法が効果的でない場合もあります。
ただし、結論を先延ばしにして話しを引き延ばすような動画は、検索者から好まれないことだけは確かです。

まずは、検索者の知りたい結論を先に発表して、詳しい説明はそれから始めるようにしましょう。

2.動画アップはメディア視聴率の高い時間帯を選ぶ

視聴維持率を上げるもう1つのポイントは動画をアップする時間帯です。
意外に見落としがちなことですが、何においてもタイミングというものは非常に大切になってきます。

例えば多くの人が仕事をしている活動時間帯や、寝ている時間帯などに動画をアップすると、動画視聴のチャンスは少なくなります。
視聴維持率を上げるには、ユーザーの滞在時間を長くすることが不可欠です。
そのため、仕事をしたり家事をしたりと忙しい時間帯に動画をアップするのは得策ではありません。
では、いつ動画をアップするのが有効なのか。
それは、朝の通勤時間帯である7時〜9時と、夜22時〜0時までの間です。
朝の通勤時間帯はゲームや読書、勉強など、何かに時間を費やしている人が多く、
目的地に到着するまでの時間を有効に使おうとする傾向があります。

また、夜22時〜0時までの間は、会社から帰宅したサラリーマンや、家事や育児が一段落した主婦が一息つける時間帯でもあります。
この時間帯は視聴維持率が伸びやすく、視聴回数も稼げるのでおすすめです。

さらに、視聴回数が短期間で上がると急上昇動画としてランキング上位に入りやすくなります。
ランキング上位に自分の動画が表示されれば、さらに人目につきやすくなり、
どんどん視聴回数が増えるというプラスの連鎖が起こります。
そして視聴回数が増えれば、自ずと視聴維持率も増えていきます。

動画をアップする時間帯を気にするだけで視聴維持率が必ず上がるという訳ではありませんが、大切なことなので意識するようにしましょう。

動画の効果的な長さをアーンドメディア別に解説

動画の効果的な長さは年々短くなる傾向にあります。
その証拠に、近年人気を集めているのがInstagramやVineなど、数秒間の動画をループ再生するSNSです。

しかし、アーンドメディアの種類によってユーザーの年代や嗜好性が異なるため、必ずしも短い動画がいいという訳ではありません。
では、実際に動画の長さは何分が効果的なのか、メディアごとに見ていきましょう。

・YouTube

YouTubeはアーンドメディアの中で動画再生時間が最も長いSNSです。
YouTubeの動画再生時間が長い理由は、元々PC環境下での動画閲覧を前提として作られたメディアだからです。
そんなYouTubeに動画を投稿する際、効果的とされる長さは2分〜3分程度といわれています。
ただし、YouTubeのアルゴリズムは他のメディアとは少し違っていて、重要なのは視聴回数よりも視聴維持率としています。

つまり、アルゴリズムの理論上では、YouTubeの動画は長ければ長いほどいいということになります。
例えば途中離脱率を0%(動画を最初から最後までを見る)とした場合、
2分の動画が100回再生されるよりも、1時間の動画が10回再生されたときの方が総再生回数(視聴維持率)は圧倒的に高くなります。

先述した通り、YouTubeのアルゴリズムは視聴回数よりも視聴維持率を重要視するので、
たとえ10回しか再生されていない動画であっても、YouTube上ではその動画の方が人気動画として認識されます。
ですので、2分〜3分という数字はあくまでも目安に過ぎず、動画の内容によって長さを考慮する必要があります。

・Instagram

アーンドメディアの中で動画再生時間が最も短いのが、若い世代に人気のInstagramです。
ユーザーが若年層のメディアでは、短い動画や、結果がすぐに分かるものが好まれやすく、
効果的とされる動画の長さは30秒程度といわれています。
Instagramは元々、写真や動画の閲覧を目的としたSNSのため、
長い動画をじっくり見るというよりは、短い動画を高頻度で投稿するというスタイルです。

よって、Instagramで視聴回数を稼ぐためには、短い動画をスピード感を持って大量に投稿することが大切です。

・Twitter

TwitterもInstagramと同様に短い動画が好まれるSNSです。
ただし、Instagramの文字数上限が2,200文字なのに対し、
Twitterはつぶやくことを目的としているので文字数上限が140文字とかなり少なめです。
そのため、Twitterで効果的とされる動画の長さは30秒〜45秒程度と、Instagramよりは若干長くなります。

・Facebook

Facebookは、InstagramやTwitterと比べてユーザーの年齢層が高めです。
また、実名で使用するSNSのため、コンテンツに求めるレベルも高くなります。

Facebookは写真や動画の閲覧を目的としたメディアではなく、社会的な繋がりを構築するためのSNSです。
だからこそ、Facebookに投稿する動画はしっかりと作り込んだものにする必要があります。

なので、Facebookで効果的とされる動画の長さは、InstagramやTwitter より少し長めの45秒〜1分程度です。
また、文字数上限が420文字あるので、動画の概要や補足もしっかりと記入しておきましょう。

まとめ

動画の視聴回数を増やすコツや、効果的な長さについて詳しく解説しましたが、いかがだったでしょうか。
今回はアーンドメディアに限定したお話しをしましたが、
オウンドメディアが対象になってくると、効果的な動画の長さや投稿頻度はまったく違ってきます。
ですが今回はここまで!
オウンドメディアについては、またの機会に説明できればと思います。

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