思創堂スタッフブログ「ワンログ」
動画編集は社内で。動画制作内製化(インハウス編集)を成功させる、「撮影だけプロに任せる」という選択。
2026.06.11
- 制作費用
- 思創堂の取り組み
「編集は社内でやっているので、撮影だけプロにお願いしたい」—動画を内製化する事業会社が増えるなかで、こうしたご相談が確実に増えています。編集ソフトもPCも整え、SNS用の短尺やWeb動画は社内で仕上げられるようになった。でも、肝心の"撮影"だけは機材も人手もノウハウも足りない。「カメラと人だけ、確実に押さえたい」というニーズが、まさにいま顕在化しています。

ところがいざ探し始めると、「撮影だけ」を気持ちよく引き受けてくれる先は意外と見つかりにくいものです。制作一式が前提の会社、フリーランスのカメラマン、機材レンタル+オペレーターの派遣サービス……選択肢は多いのに、どれが自分の案件に合うのか判断材料がそろわない。この記事では、社内で編集する前提で動画撮影だけを外部に依頼するときに「ここを見ておけば失敗しない」というポイントを、依頼の形・費用・チェック項目に分けて整理します。
そもそも「撮影だけ」依頼にはどんな形がある?
ひと口に「撮影だけ」と言っても、現場の進め方は依頼先のタイプによって大きく変わります。まずは大きく3タイプを押さえておくと、見積もりを比べるときの軸がはっきりします。
目次
① フリーランスのカメラマンに直接依頼する
費用を抑えやすく、小回りが利くのが魅力です。一方で、当日の段取りや「何をどう撮るか」の判断は、基本的に発注側が指示する前提になる事が多いです。撮影リストや絵コンテをこちらで用意できる案件、あるいは撮るものが明快な案件には向いています。逆に「いい感じに撮っておいて」という曖昧な依頼だと、仕上がりが担当者の力量次第になりがちです。
② 機材レンタル+オペレーター派遣サービスを使う
「カメラと三脚と人を、半日いくらで」という、いわばリソース提供型です。必要な機材と人手をスポットで確保したいときに便利ですが、提案や演出は基本的に含まれません。撮影内容が固まっていて、純粋に手と機材が足りないケース向けです。
③ 動画制作会社に「撮影のみ」で依頼する
編集まで一式で請ける会社に、撮影パートだけ切り出して頼む形です。割高に感じられそうですが、構成力や現場でのディレクションが入るぶん、「撮り逃し」や「後で編集に使えない素材」が出にくいのが強みです。社内で編集する前提でも、編集を見越したカット設計をしてもらえるので、自社の編集チームの作業がぐっとラクになります。撮影のノウハウだけ補いたい内製チームと相性のいい選び方です。
どのタイプが正解かは案件次第です。ポイントは、「自分の案件で、当日の判断を誰がするのか」を先に決めておくこと。これが曖昧なまま発注すると、タイプ②に頼んだのに提案を期待してがっかり、という食い違いが起きます。
依頼前に整理しておきたい4つのこと
見積もりの精度も、当日のスムーズさも、事前の情報整理でほぼ決まります。問い合わせの前に、次の4点をメモしておくだけで話が一気に早くなります。

1. 撮影の目的と
採用ページに載せるのか、商談用なのか、SNSで切り出すのか。最終的にどこで使う映像かで、必要なカット数も画角も変わります。「インタビュー1本」でも、Webサイト掲載PR動画用と社内研修用では撮り方が違います。
2. 撮影内容と規模
インタビューなら「何名・何本」、イベントなら「会場数・時間帯」、商品なら「点数・カット数」。登場人物の人数や撮影場所の数は、必要なスタッフ・機材構成に直結します。ここが具体的なほど、見積もりのブレが小さくなります。
3. 社内編集に合わせた納品形式
社内で編集する以上、自社の編集環境に合ったデータで受け取れるかが後工程を左右します。カメラのオリジナル収録ファイル(XAVCなど)そのままがいいのか Premiereなどの動画編集ソフトでそのまま読み込めるフォルダ構成にしてほしいのか。使っている編集ソフトと希望形式を最初に伝えておくと、「読み込めない」「変換に手間取る」といった手戻りを防げます。データの受け渡し方法(オンラインストレージか物理メディアか)もあわせて確認しておくと安心です。
4. 素材の使用範囲と権利
撮った映像を「どの媒体で・いつまで・何回」使うのか。そして、出演者の肖像権や音楽の著作権など、第三者の権利が関わる部分があるか。撮影素材そのものの利用は依頼先によって扱いが異なるので、「撮影データを自由に使えるか」は必ず最初に確認すべき項目です。
費用はどう見ればいい?「1日いくら」の中身を読む
撮影だけの料金は「拘束◯時間でいくら」という形が一般的で、拘束6時間(1日撮影)を基準にしているところが多くあります。金額だけを横並びで比べる前に、その料金に何が含まれているかを必ず確認してください。

あくまで一般的な目安ですが、カメラマン1名・基本機材込みの1日(拘束6時間)撮影で、世の中の相場はおおむね5万〜10万円台が中心です。ディレクター+カメラマンの2名体制になると、提案・進行管理が加わるぶん10万〜20万円前後が一つの目安になります。たとえば思創堂の場合、カメラマン1名の撮影で6.5万円、ディレクター+カメラマンの2名体制で14.5万円を基準にしています。いずれもマルチカメラや遠方ロケ、追加照明などの条件で変動するため、最終的な金額は撮影内容を伝えて個別見積りで確認するのが確実です。

チェックすべきは、おおむね次の切り分けです。
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 含まれることが多いもの | 撮影スタッフの人件費/基本機材一式/現場でのディレクション/基本の収録メディア |
| 別途になりやすいもの | 交通費・宿泊費(遠方ロケ)/拘束時間を超える延長/追加機材(マルチカメラ・強化照明・ジンバル・ドローンなど)/スタジオ・ロケ地のレンタル/編集やナレーションなどのオプション |
体制によっても相場感は変わります。たとえば「ディレクター+カメラマン」の2名体制と「カメラマン1名」では役割が違い、前者は提案や進行管理まで含めてインタビューや採用・PR向き、後者は内容が固まった素材取りやイベント記録・定点撮影向き、という整理になります。安い/高いではなく、「自分の案件に必要な体制はどちらか」で選ぶのが失敗しないコツです。
※半日(3〜4時間)や数時間のスポット撮影に対応している先もあります。「社長メッセージを1カットだけ」のような小規模案件は、フルの1日プランより個別見積もりのほうが合うことが多いので、規模が小さいからと遠慮せず相談してみる価値があります。
「撮影だけ」でも仕上がりが変わる3つの分かれ目
同じ「撮影のみ」でも、出てくる素材の質には差が出ます。発注後に「思っていたのと違う」とならないために、依頼先を選ぶ段階で次の3点を見ておきましょう。
社内編集を見越して撮ってくれるか
撮影だけ外注して編集を社内でやる案件で最も多いトラブルが、「いざ編集を始めたら使える画が足りない」というものです。寄り・引きのバリエーション、つなぎのカット、間(ま)の確保——こうした"後で効いてくる"カットを現場で押さえてくれるかどうかは、編集者目線を持っているかにかかっています。自社の編集チームが困らない素材を残してくれるか。制作会社に撮影だけ頼む価値は、まさにここにあります。
音声と照明の確認
インタビューでピンマイクを人数分用意、屋内で簡易照明。地味ですが、後から「声が小さくて使えない」「顔が暗い」となると編集ではどうにもなりません。基本機材の中に音声・照明がきちんと入っているかを確認しましょう。
打ち合わせと当日の進行がスムーズか
オンライン(Zoom/Google Meet/Teams など)でも対面でも、事前に目的・カット構成・スケジュールをすり合わせられる相手かどうか。当日の段取りの良し悪しは、限られた拘束時間内で撮り切れるかを左右します。短納期の案件ほど、ここの差が結果に出ます。
まとめ|「誰が判断するか」を決めれば依頼先は絞れる
「動画撮影だけ」を頼むときの選び方は、突き詰めると次の3ステップです。
- 当日の判断を誰がするか決める(提案がほしいのか、指示通り撮ってほしいのか)
- 目的・規模・編集の流れ・権利の4点を整理する
- 料金は「含まれるもの」と「体制」で比べる
このうち、社内で編集する前提でも、提案や編集目線のある撮影がほしいという内製チームには、撮影のみで請けてくれる動画制作会社が有力な選択肢になります。
私たち思創堂は大阪・東京を拠点に、動画を社内編集している会社の「撮影だけ」のご依頼を歓迎する映像制作会社です。ディレクター+カメラマンの提案型体制で全国に出張し、撮影データはご依頼者さま側で自由に編集・活用いただけます。インタビュー・採用・PR・ドキュメンタリーから、商品の素材取り、イベント記録まで対応。御社の編集チームがそのまま使える形でお渡しします。

そして、もし「今回は撮影だけ、でも次は構成から編集まで丸ごとお願いしたい」となったときも、同じ社内体制でそのまま引き継げます。撮影で現場や御社の狙いを理解しているぶん、企画・撮影・編集を一気通貫でご依頼いただくと、いちばんスムーズに仕上がります。
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