創堂スタッフブログ「ワンログ」

【2022年版】媒体別グラフィックデザインの費用相場まとめ!

2021.09.09

  • WEB・グラフィック

販促物やロゴマークなど、初めてデザインを依頼する方にとってネックなのが相場観ではないでしょうか。
これが分からないと、予算を立てるのにも苦労しますよね。
そこで今回は、グラフィックデザイン制作にかかるおおよその費用相場を媒体別にご紹介!また、費用の内訳についても詳しく解説します。
これからデザインの依頼を検討している方は、本記事をぜひ参考にしてください。

グラフィックデザインの制作費用内訳

グラフィックデザインの制作費用は、主に5つの項目に分けられます。そして、そのほとんどがクリエイティブにかかる人件費です。
そのため、ページ数の多い書物や凝ったデザインなど、制作に時間を要するものは、制作費用が高くなります。以下に制作費用の内訳をまとめました。

1.ディレクション費

ディレクション費とは、管理進行にかかる費用のことで、主にグラフィックデザイン制作を広告代理店などへ依頼した際に発生します。
費用相場は、制作費用総額の20%程度で、簡単に言うと営業やディレクターに支払う人件費のことです。
尚、デザイン会社に直接制作を依頼した場合は、後述する「企画・プランニング費」にディレクション費が含まれていることも多く、ディレクション費という項目がないケースもあります。

2.企画・プランニング費

企画・プランニング費とは、デザイン会社とクライアントが、デザインのコンセプトや構成について話し合い、企画内容をまとめる際に発生する費用です。
ヒアリングや打ち合わせにかかる人件費と言えば分かりやすいかもしれません。

費用相場は、1〜10万円前後と言われていますが、名刺など単価の低い制作物の場合は、後述する「デザイン制作費」に企画・プランニング費が含まれていることもあります。
そのため、制作規模によっては、企画・プランニング費という項目がないケースもあります。

3.デザイン制作費

クリエイターが制作物をデザインする際に発生する費用です。デザインの難易度やボリュームの多さにより、クリエイターの拘束時間が変わるため、費用相場は案件ごとに大きく変動します。

また、イラスト制作や写真素材の撮影、コピーライト、キャッチコピーの作成など、各素材の制作費用が別途でかかる場合もあります(会社によっては、デザイン費とは別に素材費として請求することもある)。

4.修正費

修正費とは、デザインの修正を指示した場合にかかる費用で、費用相場は、デザイン費の20〜40%と言われています。
ただし、修正費は制作会社によって規定がまちまちで、少しの修正であれば無償で行ってくれるところもあります。

また、1〜2回分の修正費を予めデザイン費に計上している会社もあるなど、その対応はさまざまです。
いずれにしても、大幅な修正の場合は、修正費を請求されることがほとんどと思っておいてください。

5.印刷費

印刷費は、制作物を印刷する際にかかる費用です。印刷費は、デザイン会社または印刷会社のいずれかに支払います。

費用相場は、100~300部のチラシ(A4サイズ)を印刷した場合、1部あたり20円程度と言われています。
ただし、用紙の種類や印刷部数、サイズ、カラーによって料金が変動するため、詳細な金額を知るには、案件ごとに問い合わせが必要です。

グラフィックデザインの費用相場一覧

では、さっそくグラフィックデザインの費用相場を媒体別に見ていきましょう。
尚、以下の費用相場には、素材費やオプション料金などは含みません。
あくまでおおよその費用相場であるため、詳細な金額を知りたい場合は、各制作会社への問い合わせが必要です。

【ロゴデザイン】

・デザイン会社

デザイン会社にロゴデザインを依頼した場合の費用相場は、5万円〜100万円以上で、中間金額は10万円〜30万円前後です。
新人デザイナーは比較的安価で、中堅デザイナー以降値段が上がる傾向にあります。
大企業のロゴをデザインするような有名デザイナーになると、一つのロゴデザインで300万円を超えるなど、実績やクオリティーによって値段に大きな差が出るようです。

・フリーランス(個人クリエイター)

個人にロゴデザインを依頼した場合の費用相場は、1,000円〜15万円程度で、中間金額は大体2万円〜3万円です。
クラウドソーシングなどで安く請け負っている個人が多く、コストを抑えたい方にはおすすめですが、クオリティーが担保されているかは疑問です。
クラウドソーシングでは、企業コンセプトをしっかりと理解していないデザイン先行型のロゴや、著作権侵害により公表不可になってしまった事例なども報告されており、企業のロゴを依頼するには不安要素が多いのも事実です。

【チラシ(フライヤー・DM含む)デザイン】

・デザイン会社

デザイン会社に片面フルカラーでA4またはB5サイズのチラシデザインを依頼した場合の費用相場は、1.5万円〜5万円程度で、中間金額は、大体3万円〜5万円です。
尚、3万円以上から請け負ってくれる会社は「修正○回までOK」のような、予め修正費をデザイン費に計上しているケースが多いようです(全てがそうではない)。
そのため、デザインを依頼する際は、金額だけではなく、アフターフォローの部分にも注目してみるといいでしょう。

・フリーランス(個人クリエイター)

個人に片面フルカラーでA4またはB5サイズのチラシデザインを依頼した場合の費用相場は、数千円〜5万円程度で、中間金額は大体2万円〜4万円です。
さらにコストを抑えたい方は、クラウドソーシングでデザインを公募するのもいいかもしれません。

【名刺(ショップカード)デザイン】

・デザイン会社

デザイン会社に片面フルカラーで名刺デザインを依頼した場合の費用相場は、数千円〜3.8万円程度で、中間金額は、大体2万円〜3万円です。
両面フルカラーで依頼した場合は、さらに高く、またモノクロ印刷では安くなります。
尚、有名デザイナーに依頼した場合は、10万円を超えることもあるなど、やはり実績やクオリティーによって値段に大きな差が出ます。
コストを抑えたい方は、テンプレートに必要事項を記入してオンライン上で名刺を作るサービスもおすすめです。

・フリーランス(個人クリエイター)

個人に片面フルカラーで名刺デザインを依頼した場合の費用相場は、3千円〜5万円程度で、中間金額は大体5千円〜3万円です。
特に文字だけのシンプルな名刺は、安く請け負ってもらえる傾向にあります。
ただし、凝ったデザインや難易度の高いものなどは、クリエイターの力量次第で断られることもあるため、依頼の際は、スキルの見極めが必要です。

【パンフレットデザイン】

・デザイン会社

デザイン会社にA4サイズ8ページのパンフレットデザインを依頼した場合の費用相場は、23万円〜63万円程度で、中間金額は、大体35万円〜48万円です。
尚、パンフレットのページ数が少なければ費用は安く、多ければ高くなります。費用が低い会社と高い会社の差は、原稿制作があるかないかなど、単純に工数の差によるものが多いようです。
なかには、印刷費を含めた費用を提示している会社もあるため、制作費用を見る際には、全体料金に何の費用が含まれているのかをきちんと確かめる必要があります。

・フリーランス(個人クリエイター)

個人にA4サイズ8ページのパンフレットデザインを依頼した場合の費用相場は、2万円〜40万円程度で、中間金額は、大体30万円〜40万円です。
個人にパンフレットデザインを依頼する場合は、基本的にデザイン費のみの請求となるため、デザイン会社に依頼するよりも格段に費用を抑えられます。
ただし、スキルはピンキリなので、依頼前に制作実績などを確認し、方向性についてよく話し合っておくことが大切です。

【パッケージデザイン】

・デザイン会社

デザイン会社にパッケージデザインを依頼した場合の費用相場は、3万円〜60万円以上で、中間金額は、大体5万円〜10万円以上です。
ただし、パッケージデザインは、大きさや素材(紙・パウチ・フィルム・缶・ボトルなど)によって、ダミー制作費やディレクション費が大きく異なります。
また、印刷・加工費や修正費が含まれているかによっても金額が変わるため、詳細な費用については、案件ごとに問い合わせが必要です。
尚、有名デザイナーにデザインを依頼した場合の費用相場は、上記金額の限りではありません。

・フリーランス(個人クリエイター)

個人にパッケージデザインを依頼した場合の費用相場は、数千円〜20万円以上で、中間金額は、大体3万円〜8万円以上です。
個人の場合もデザイン会社同様、大きさや素材によって金額はさまざま。
なかには、数千円程度でデザインを請け負ってくれる方もいますが、クオリティーが高いかどうかは、クリエイターの腕次第と言ったところでしょう。

【ポスターデザイン】

・デザイン会社

デザイン会社に大判サイズ(A3・B1)のポスターデザインを依頼した場合の費用相場は、5万円〜25万円以上で、中間金額は、大体5万円〜15万円以上です。
A4・A3・B2などのサイズでは、2万円〜12万円前後で、中間金額は、大体3万円〜7万円です。
ほとんどのポスターデザインには、印刷費が含まれています。尚、有名デザイナーにデザインを依頼した場合は、数十万円以上かかることもあります。

・フリーランス(個人クリエイター)

個人にポスターデザインを依頼した場合の費用相場は、1.5万円〜5万円で、中間金額は、大体2万円〜3万円です。
個人に依頼する場合は、ザイン会社に依頼するよりも安く仕上がりますが、印刷費が含まれていないことがほとんどです。

まとめ

グラフィックデザインは、主に以下5つの項目から成り立っています。

ディレクション費
企画・プランニング費
デザイン制作費
修正費
印刷費

また、上記以外にも各素材の制作費用が別途でかかる場合もあります。
各項目の算出方法や、費用に対する捉え方は、デザイン会社ごとに異なるため、正確な費用を知りたい場合は、問い合わせが必要です。

グラフィックデザインの費用相場は、媒体ごとに大きく異なりますが、デザイン会社よりも個人の方が格段に安く仕上がります。
しかしながら、スキルや実績を考慮すると、経験のあるクリエイターや、フォロー体制が万全な企業に依頼するのが望ましいでしょう。
もちろん、あまり予算が出せない場合などは、個人やクラウドソーシングに依頼するのも一つの手です。

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