創堂スタッフブログ「ワンログ」

【2022年版】動画制作の費用相場とは? 動画制作の予算立てで悩んでいる人必見! 費用の詳細と事例を交えて詳しく解説します!

2021.09.09

  • 動画広告
  • 映像制作・動画編集

文字や静止画よりも効率よく情報を得られる動画は、現代人が最も利用する情報収集ツールと言っても過言ではありません。
動画広告市場の規模は、2020年の2,954億円を皮切りに、2021年が3,889億円、2024年には6,856億円に達すると予測され、年々拡大傾向にあります。
それを受けて、プロモーションやブランディング活動に動画を取り入れる企業も急増。今や動画は、企業にとっても消費者にとっても欠かせない存在となっています。
しかし、いざ動画を作ろうと思っても「予算感や費用相場が分からない」「金額に幅がありすぎて予算が組みにくい」など、どこに依頼すればいいのか分からないという方も多いことでしょう。
そこで今回は、動画制作の費用相場について、費用の詳細や事例を交えながら詳しく解説します。
参考:「サイバーエージェント、2020年国内動画広告の市場調査を発表」
(https://www.cyberagent.co.jp/news/detail/id=25548)

動画制作の費用相場

まずは、映像制作会社に動画制作を依頼した場合の費用相場をご紹介します。

【インタビュー動画:5〜60万円】

インタビューを記録するための動画。企業の社員や経営者、またはユーザーなどに対して行うことが多い。
仕事風景などの撮影も行いインタビュー内容にそった映像をインサート(仕事風景をインタビュー動画中に差し込む)する事で、より内容を伝える事ができるのでオススメです。
社内で簡単な編集ができるスタッフがいる場合は撮影だけを依頼する事で費用を下げる事が可能です。
複数台のカメラを使ったり、照明などの演出にこだわったりした場合は費用が上がっていく傾向にあります。

【セミナー記録動画:15〜50万円】

セミナーの様子を記録します。
映像記録の場合は複数台のカメラを使用した撮影を行い編集時に切り替えたり、スクリーンなどに上映しているパワポデータなどを編集時に加工して入れ入れ込んだりすることで費用が上がっていきます。
どうしも予算を押さえたい場合などは1カメで不必要な部分のみカットして納品して予算を下げたいというリクエストを制作会社へ依頼すると予算を押さえた提案をしてくれるかと思います。

資料(powerpointなど)動画:10〜50万円】

セミナー中に流す動画を制作します。
Powerpoint・Word・Excelなどの資料を動画にしてわかりやすく資料を動画で解説を行います。
資料の内容によっても費用感も変わり、複雑な動きを求めると動画制作予算は上がっていきます。
予算をどの程度抑えたいという希望を制作会社に伝える事もポイントになると思います。
「予算は全て20万でお願いします。だったり1ページ2万円程度で動画化してほしい」などといった形で提示すれば逆算した制作見積もりが可能かと思います。

【イベント動画:15〜80万円】

イベントの様子を映像記録
カメラの台数・収録時間・編集内容によって費用が変動します。

【アニメーション:20〜200万円】

実写ではなく、アニメーションで構成された動画のこと。イラストや3D、インフォグラフィック、モーショングラフィックスなど、さまざまな種類が存在する。
厳密に形や色・質感などにこだっわって再現する3DCGの制作費は高額になる傾向になります。

【会社紹介動画:20〜200万円】

会社概要や事業内容、社内の雰囲気など、企業メッセージを短い時間で効率的に伝えられるとして人気の動画。
インタビュー形式や説明型など、さまざまなタイプがある。

【マニュアル動画:20〜200万円】

商品やサービスの使い方を紹介するための説明動画。
実写映像で作る場合や全編アニメーションで制作する場合など

【採用動画:30〜200万円】

企業メッセージやコンセプトなどを求職者に向けてアピールするための動画。企業によっては、会社紹介動画を採用動画として使用する場合もある。

【商品(サービス)プロモーション動画:30〜300万円】

商品やサービスの特性を紹介し、購買意欲を促すための動画。

【CM(コマーシャル)動画:50〜500万円】

企業・商品・サービスなど、さまざまなメッセージを届けるための動画。

【実写動画:100〜200万円】

エキストラやタレントなど、出演者を起用して撮影する動画。ドキュメンタリー形式やドラマ仕立てのものなど、内容はさまざま。

【3DCG動画:100〜300万円】

3次元コンピューターグラフィックスを用いた動画。実写では説明しにくいものや、目に見えないものなどを可視化するときに使われることが多い。
予算は様々ですがモデリングにかかる費用と別にレンダリングなどの費用がかかってきます。制作日数もかかるので余裕のある制作依頼がお勧めです。

動画制作にかかる費用は、依頼する映像制作会社、作りたい動画の内容によって異なります。
制作費用の相場に大きな開きがある理由については、後述する費用相場が幅広い理由とはのなかで解説します。

個人(フリーランス)への依頼は安いがデメリットも…

映像制作会社ではなく、個人へ動画制作を依頼する方法もあります。
個人に動画制作を依頼する際の費用相場は、動画の内容にもよりますが大体5〜15万円と言われています。
個人の場合、固定費や人件費がかからないため、会社に依頼するよりも格段に安く仕上がるのがメリットと言えるでしょう。

ただし、全行程を一人で行うため、大規模な撮影には対応していなかったり、進行が遅かったりすることもあります。
また、スキル不足や、急に連絡がつかなくなるなど、信頼性に欠ける場合も。

信頼できるスキルの高いクリエイターが見つかればいいのですが、そうでない場合は、映像制作会社に依頼するのが無難でしょう。

動画制作費用はどうやって決まる?

ここからは、動画制作費用がどのように決まるのか、その内訳について詳しく見ていきましょう。

動画制作費用の内訳

動画制作は、基本的に「企画構成」「撮影・映像制作」「動画編集」の3行程で成り立っています。
動画制作費用は、それぞれの行程にかかる費用(人件費×作業時間)を足したものです。
そのため、行程の難易度に差があれば、動画制作費用にも差が出るということになります。次の項目で、3行程の詳細について解説します。

  • 企画構成とは

企画構成とは、映像制作会社とクライアントが動画制作の方向性や目的を話し合い、脚本や絵コンテを制作したり、撮影規模や内容をまとめたりするプランニングの部分です。
企画構成費用には、この脚本制作や絵コンテ制作にかかる人件費が含まれています。
また、実写動画でエキストラやタレントを起用する場合は、オーディションやスケジューリング、撮影場所の確保など、ディレクション費も計上されるため、作業工数が増えれば増えるほど、費用が高くなるという仕組みです。

企画構成費用の相場は、10〜50万円程度と言われており、費用を抑えたい場合は、アニメーション動画や、3DCGのように撮影やキャスティングが必要ない動画を制作したり、自社で企画を持ち込んだりするといいでしょう(アニメーション・3DCG制作費用は別途かかります)。

  • 動画編集とは

撮影・映像制作では、実際に実写の撮影や、アニメーションや3DCGの制作が行われます。撮影・映像制作費用の内訳は、以下の通りです。

【実写動画の場合】 ・撮影費…カメラマン・ライトマン・スタイリスト・ヘアメイクなどの人件費
・機材費…カメラ本体・レンズ・照明機材・録音機材などの貸出し費用
・ロケハン費用…ロケ地・スタジオなどのレンタル費用
・人件費…エキストラ・タレントなどのキャスティング費用

状況に応じて、上記以外に交通費や宿泊費などが加算されます。なお、実写撮影費用の相場は、6〜35万円程度と言われており、撮影日数や撮影に関わる人が多ければ多いほど費用が高くなります。
そのため、撮影・映像制作費用を抑えたい場合は、遠方でのロケは避け、最小限のスタッフで撮影を行ったり、エキストラではなく社員に出演してもらったりするなど、工夫が必要です。

【アニメーション・3DCG動画の場合】 アニメーション・3DCG制作にかかる費用は、アニメーションの場合はイラスト制作費用、3DCGではモデリング(型を作る作業)や、テクスチャリング(質感を付けていく作業)費用がかかります。
特に3DCGは、リアルさを追求したり特殊効果を使用したりするほど、クリエイターの作業時間が長くなるため、制作費用が高くなります。

アニメーション動画の場合は、既存のイラストを使用するか、イラスト制作を一から依頼するかによっても制作費用が異なります。
また当前のことながら、動画が長尺であればあるほど、クリエイターの拘束時間が長くなるため、制作費用が高くなります。

  • 撮影・映像制作とは

動画編集とは、撮影した実写映像や、制作したアニメーションなどに効果や演出を加えて、1本の動画に仕上げる作業のことです。動画編集費用の内訳は、以下の通りです。

・編集費用…撮影した動画を編集する費用
・カラーグレーディング費用…色調補正する費用(実写動画のみ)
・ナレーション費用…編集した動画にセリフやナレーションを挿入する費用
・BGM・SE(サウンドエフェクト)費用…編集した動画に音楽・効果音を挿入する費用
※ナレーション・セリフ・BGM・SEの挿入をまとめてMA(マルチオーディオ)費用とする場合もある。

動画編集費用の相場は、編集費用が5〜25万円、カラーグレーディング費用が5〜25万円、ナレーション費用が3〜5万円、BGM・SE費用が5〜10万円程度と言われていますが、
ものによっては数百万円以上かかることもあり、制作内容によって費用に大幅な開きが出る項目です。
動画編集は、こだわるほどにクオリティーが高まりますが、一方で費用も嵩むため、費用を抑えたい場合は、制作会社とよく相談してプランニングするのが望ましいでしょう。

費用相場が幅広い理由とは

動画の内容によって制作費用に差が出ることがお分かりいただけたかと思いますが、ここで今一度、動画制作の費用相場が幅広い理由についてご説明します。

制作にかかる諸経費や工数に差があるため

先述した通り、作業工数やスタッフの拘束時間によって、動画制作費用は大きく変動します。
制作内容は、クライアントによってさまざまで、全てがオーダーメイドのため、制作会社は一概に「動画一本いくらで提供できます」と言えないところがあるのです。

制作会社によっては、○○万円プランと銘打って、追加料金なしの動画制作プランを提供しているところもありますが、撮影日数や編集時間が決まっていたり、ナレーションが利用できなかったりするなど、制約がある場合がほとんどです。

依頼先の経営方針によって制作費用が変わる

動画制作をどこに依頼するのかによっても制作費用は変わります。動画制作の主な依頼先と特徴は、以下の通りです。

【映像制作会社】

動画制作を依頼する上で、最もおすすめなのが映像制作会社です。
多くの映像制作会社は、カメラマンや編集者などのクリエイターを保有しているため、外注することなく自社で一貫して作業が行えます。
そのため、無駄に中間マージンがかかることもありません。クオリティーを担保しながら、費用を必要最小限に抑えたい場合は、映像制作会社へ依頼するのが望ましいでしょう。

【広告代理店】

「大手の映像制作会社に依頼したいけれどコネクションがない」「どこに依頼すればいいのかまったく分からない」というときに便利なのが広告代理店です。
ただし、広告代理店は制作会社ではないため、動画制作を行うのはあくまで映像制作会社です。
つまり、全てが外注になるため、映像制作会社に直で依頼するのに比べて値段は格段に高くなります。

【個人(フリーランス)】

動画制作費用を一番抑えられるのが、個人に依頼する方法です。先述したように、固定費や人件費がかからないため、格安料金で請け負ってもらえます。
クオリティーや対応可能な撮影規模、信頼問題など、不安要素は多くありますが、素晴らしいクリエイターに巡り会える可能性もあります。

このように、依頼先の経営方針によっても動画制作費用は、大きく異なります。

制作費用ごとに見る動画事例

いくらでどのような動画が制作できるのか、制作費用ごとに動画事例を見ていきましょう。

制作費用【50万円】の動画事例

動画の種類:商品紹介アニメーション動画
尺:2分17秒
費用内訳:企画構成・ディレクター1名(1日6時間程度)・カット編集・テロップ挿入・ナレーション・イラスト挿入・アニメーション
概要:酒造品温モニタリングシステム「もろみ日誌」の紹介。現場での撮影が困難なため、アニメーション動画で構成。

(https://www.shisodo.com/archives/works/ratokkusystem_moromi/)

動画の種類:大会告知動画(実写・インタビュー)
尺:2分03秒
費用内訳:企画構成・ディレクター1名・カメラマン1名(1日6時間程度)・カット編集・テロップ挿入
概要:「国際親善車いすバスケットボール大阪大会」の告知を目的とした動画。練習風景や、選手へのインタビュー、イメージカットで構成。

(https://www.shisodo.com/archives/works/baske_osakacup/)

動画の種類:取扱い説明動画(実写)
尺:3分54秒
費用内訳:企画構成・ディレクター1名・カメラマン1名(1日6時間程度))・カット編集・テロップ挿入
概要:小型風力発電装置「サザンウインド」の取扱い説明動画。組み立ての様子を撮影し、BGMやテロップを挿入。

(https://www.shisodo.com/archives/works/data010_wind/)

制作費用【50〜130万円】の動画事例

動画の種類:製品プロモーション動画(実写・ドローン空撮)
尺:2分05秒
費用内訳:企画構成・ディレクター1名・カメラマン1名・アシスタント(1日6時間程度)・カット編集・テロップ挿入・ロケ地手配
概要:膨脹式オイルフェンス「HARBO」の製品プロモーション。地上での撮影に加え、ドローンによる空撮も行う。

(https://www.shisodo.com/archives/works/takasinakyumei_harbo/)

動画の種類:保護者会説明用イメージ動画(実写・ドラマ)
尺:3分05秒
費用内訳:企画構成・ディレクター1名・カメラマン1名・アシスタント(1日6時間程度)・カット編集・テロップ挿入・ロケ地手配・エキストラ手配
概要:幼児教室「はまキッズ」の保護者説明会用イメージ動画。エキストラを起用して、実際の授業イメージを撮影。

(https://www.shisodo.com/archives/works/data030_hamakids/)

動画の種類:採用サイト用動画(実写)
尺:29秒
費用内訳:企画構成・ディレクター1名・カメラマン1名(2日6時間程度)・カット編集
概要:求職者に仕事のイメージを掴んでもらうための採用動画。仕事の様子を実際に撮影。

(https://www.shisodo.com/archives/works/meg_recruit/)

制作費用【100万円〜】の動画事例

動画の種類:3DCG商品説明動画(アニメーション・3DCG)
尺:3分01秒
費用内訳:企画構成・カット編集・テロップ挿入・ナレーション・アニメーション・CG制作
概要:オゾン発生機「Lyon3.0」の商品説明動画。目に見えないオゾンを3DCGで可視化し、分かりやすく解説。

(https://www.shisodo.com/archives/works/takasinakyumei_harbo/)

動画の種類:展示会動画(アニメーション・3DCG)
尺:4分43秒
費用内訳:企画構成・カット編集・テロップ挿入・ナレーション・アニメーション・CG制作
概要:展示会で上映するための紹介動画。会社概要や製品について、アニメーションとCGで分かりやすく解説。

(https://www.shisodo.com/archives/works/data026_nagaoka/)

動画の種類:3DCG商品説明動画(アニメーション・3DCG)
尺:6分55秒
費用内訳:企画構成・カット編集・テロップ挿入・ナレーション・アニメーション・CG制作
概要:医療用消毒器「BT-088M」の商品説明動画。3DCGによる商品再現に加え、アニメーションやイラスト、提供素材のみで構成。

(https://www.shisodo.com/archives/works/data024_3dcg01/)

制作費用が適正額であるかは相見積もりでチェック!

動画制作費用には、内容ごとに大きな差があるとは言え、制作会社が提示してきた費用が適正であるかどうかまでは、なかなか分からないと思います。

そこで重要なのは、複数の制作会社に相見積もりを取るということです。相見積もりを取る際は「高い=悪い」「安い=良い」ではなく、
スキルや品質は十分であるか、フォロー体制は万全か、動画制作にかける作業工数に制約がないかなど、金額に反映されない部分を気にして見るようにしてください。

その際、疑問に思うことがあれば何でも質問してみましょう。もしも、面倒臭そうな対応をされた場合、その会社は避けたほうが無難です。
また、諸経費として不明な金額が記載されている場合も、依頼しない方がいいでしょう。

まとめ

動画制作費用は

  • 企画構成費
  • 撮影・映像制作費
  • 動画編集費
上記、3項目から成り立っており、人件費×作業時間から費用を算出しています。
制作費用を抑えるためには、撮影日数は最短、スタッフの人数も最小限、エキストラではなく社員に出演してもらうなどの工夫が必要です。

撮影費をかけたくない場合は、アニメーション動画で、既存のイラスト素材を使用したり、フリー素材のBGMを利用したりするのがおすすめ。
また、自社で企画した内容であれば、ディレクション費用が抑えられるかもしれません。
個人クリエイターに格安で依頼する方法もありますが、クオリティーを担保したいのであれば、映像制作会社に依頼するのが無難です。

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