創堂スタッフブログ「ワンログ」

初心者必見!カメラレンズの種類を徹底解説

2020.05.04

  • カメラ・撮影機材

カメラは外部の光を記録してくれる機械。そして、レンズは光を集めてくれるパーツです。カメラが人の脳だったら、レンズは目ですね。今回はレンズの種類について、レンズが動画制作をする時どの基準で使えるかをご紹介します。

レンズの種類

画角について

レンズの画角は「広角」「標準」「望遠」の大きく3つで分けることができ、それぞれ名前どおり「広い角度」「普通」「遠くまで」で、これら3種類が一般的にレンズの種類を分ける基準となります。

そんなレンズの種類を分ける基準はどこから決められたことでしょうか?

今回はセンサーサイズ35㎜(もしくはフイルム)を基準に説明してみましょう。

基準は人の目です。

カメラのレンズが人の目と同じ役をしているので、種類を分ける基準も人間の目になりました。基本的にレンズの画角は数字で表記します。(Ex,24㎜、80㎜、200㎜)50㎜が人の目と一番似ているので50㎜が標準の基準となります。

しかし、50㎜レンズで撮影された結果物を見ると人の視野角より狭く感じます。

人間の視野角は190度ぐらいですが、50㎜レンズの視野角は46度ぐらいです。なので、正確に話すと「50㎜レンズと人間の目は似ている大きさで被写体を見る」です。50㎜レンズをカメラに着けて右目ではビューファインダーを、左目では世界を見ると、同じ大きさで見えることを感じます。

この50㎜を基準で数字が小さかったら広角、数字が大きかったら望遠になります。ここで㎜はカメラのイメーセンサー(もしくはフイルム)とピントが合っているレンズの距離です。

ズームレンズ、短レンズ

次にレンズの画角の可変・固定での分けてみるようにします。

可変画角のレンズは「ズームレンズ(24~70㎜、18~35㎜など)」と呼ばれ、固定画角のレンズを「短レンズ(50㎜、85㎜など)」と呼びます。

動画制作でズームレンズを使う場合は大きく2つの理由があります。

ズームエフェクトを使いたい時いちいち短レンズにレンズ交換をすることが難しい時です。

ズームレンズは楽です。ある程度の範囲で画角が自由に変われるので何個かに短レンズが入っている感じです。その理由で時間に余裕がない時、短レンズにない微妙な画角を使う時も使えます。ズームエフェクトを使いたい時は、ズームレンズを使うしかないですね。しかし、そんなズームレンズも無敵レンズではありません。

「カメラレンズ」には多くのレンズが重なって入っています。ズームレンズを作るためには短レンズより多いレンズが必要です。レンズの数が増える程、センサーまでたどり着く光の量は少なくなり、レンズは重くなります。

短レンズの場合は入っているレンズがすくないので、センサーにたどり着く光の量が多いし、軽いです。短レンズはズームレンズに比べて絞り値(F値)が明るいので背景ぼかしを使いたい時よく使われています。

特殊レンズ

レンズには一般的にあんまり見られない特別なレンズもあります。

  1. Tilt-Shift Lens レンズに動ける装置があり、レンズが上下左右に動いたり、角度が変わることで建物のゆがみを直したり、ピントが合う部分の角度を動けることができるレンズです。
  2. Split Field Diopter レンズの前に着ける半分のレンズで、近い被写体と遠い被写体両方ピントが合うようにしてくれるレンズです。しかし、2つのピントの間がぼけます。広角・望遠コンバータ カメラとレンズの間に着けてレンズの画角を広くもしくは狭く作れます。しかし、イメージの質が低下します。
  3. Micro Lens 被写体との教理が極端に近い時もピントが合うレンズです。

動画制作でのレンズを選ぶ基準

世界には色んなレンズがあります。その中で動画制作ではどんなレンズを選んで使うかご紹介しましょう。

一番大事なのは画角です。今からどんなカットを撮りたいのか、どんな撮影なのかによって全体的な絵の広さを決めます。自然体、会社前景を撮影する場合は広角、インタビューなどの人物撮影は標準、遠くまでカメラマンが入れないスポーツや機械の中は望遠を選びます。その上で絞り値、撮影時間を含めてズームレンズか短レンズかを決めます。

記録動画、イベント動画、ブライダル動画みたいな被写体の移動が多い撮影であれば一瞬一瞬が大事なのでズームレンズを使います。

カメラと同じくレンズも無敵レンズはないです。今必要なカメラとレンズが今の一番いいカメラとレンズです。そして、今、何が必要かを判断するのが大事です。技術が発達しつつ私たちの選択能力は大事になります。多分、無敵カメラは我々の脳、レンズは目かも知れないですね。

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